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【東京湾アジングの名手『キムソウ』が指南】湾奥アジのシーズナルパターンと攻略法

記事内画像・文:木村 壮大

東京湾アジングを楽しもう!

キムソウこと木村壮大

皆さまはじめまして!

東京湾を中心に四季折々のライトゲームを楽しむアングラー、通称『キムソウ』こと木村壮大と申します。今回よりこちらで記事を書かせていただくことになりました。

変わり者と呼ばれることの多い私ですが、そんな角度の違った目線でお送りする記事が、皆様にとって何かのお役に立てればと願っております。

さて!今回は一年を通して楽しめる東京湾のアジングをアジの行動パターンや、季節ごとの釣り方などを織り交ぜつつ、ご紹介させていただきたいと思います。

アジの年間スケジュール

まずはアジが四季に合わせてどのように行動しているのか抑えて行きましょう。

【春】産卵、恋の季節

春のアジング釣果写真

アジの年間スケジュールを語るうえで最も重要な項目であり、スタートの春にぴったりのビッグなイベントとなる行動が産卵です。

種の保存のために全ての生き物が行うビッグイベントです。ただ、釣りをする上ではなかなか一筋縄ではいかない、難しい時期となります。

▼ 産卵期は釣果にムラが出やすくなる

産卵を意識し始めたタイミングでは、体力をつけるために積極的にベイトを“荒食い”するタイミングがあります。

しかしながら、産卵が近くにつれて、今度は無駄な体力を消費しないように捕食行動を取ることが少なくなっていくのです。

“荒食い”のタイミングに出会えばしっかりと釣果をあげることができますが、外してしまうとなかなか口を使ってくれないでしょう。

ちなみにこの産卵行動は、サイズや水温によって前後することはありますが、春の兆候が見え始める頃から始まり、初夏の頃まで続きます。

【夏】各地に続々と群れが入る情熱の季節

夏のアジング釣果写真

産卵を終え、体力を消耗したアジ達は積極的に捕食をしながら、より多くのエサを求めてプランクトン量の多い浅場へと回遊を始めます。

各地でアジの釣果が聞かれるようになる時期ですので、アジングを楽しむアングラーにとってはようやく本格的なシーズンインの兆しを感じる時期でもあります。

▼ テクニカルな豆アジゲームが面白い

釣果は安定して出てくるのが夏ですが、浅場の水温はまだまだ安定しない季節。

この時期、浅場へ回遊するのは小型のアジが中心で、水温に対してデリケートな大型のアジは水深のある場所で過ごすことが多いのが特徴です。

サイズは伸びませんが、テクニカルでゲーム性の高い豆アジゲームが面白い季節ですね。

【秋】様々な魚が入り乱れる群雄割拠

秋のアジング釣果写真

秋に入ると夏の高水温から冬へ向かい水温が下がり始め、様々な魚が沿岸部に接岸してきます。

夏の間に接岸してきたイワシなどのベイトを求め、シーバスや太刀魚、アオリイカなどにメバルや味などの小型の魚まで、様々な魚達が荒喰いをし始めるのです。

この頃のアジはエサの多い場所を見つけて定住する居着きのアジと、まだ居着いていない回遊の群れとに分かれて、それぞれ異なる捕食行動をします。

▼ 引き出しが多さが釣果を左右する

この時期は、居着きか否かや、周囲に大型の多魚種が居るかなどを加味して釣り方やパターンを見つけ出し、釣果に繋げるといった最もゲーム性の高いアジングが楽しめるのが特徴です。

夏の間に群れが入りやすかった場所、高水温の夏でも潮通しの良いワンドなど、夏に地道に積み上げた情報が生きてくるのも秋のアジングの魅力でしょう。

【冬】信じて狙う修行の時期

冬のアジング釣果写真

「冬の低水温期、アジは深場に落ちて陸から狙うのは無理」

10年ほど前にはそれが常識として通っていたのは事実で、そういう行動をとる群れもいます。

しかし、アジは低水温を嫌うのではなく、水温の変動を嫌う性質があり安定した水温の場所では、冬の間でも狙うことができるというのが今現在の常識となりました。

▼ 水温が安定しやすい深場が狙い目

冬のアジングは、風や雨で簡単に水温の変わってしまう浅場ではなく、足元から水深のある場所にかたまるので、そういう場所が狙い目となります。

具体的には4メートルを超える場所であれば冬でも釣れるというのが筆者の見解で、船の接岸する岸壁や、船の航行を目的とした運河筋などがあります。

そういった場所では船の航行を安全に行えるようしっかりと浚渫してあり、潮位の低い時間帯でも水深が確保されています。

▼ 冬ならではの釣り方も意識しよう

冬はプランクトン量が少なく、水もクリアになりがちなのでエサはボトムのエビやカニといった甲殻類がメインベイトとなります。

そのため、フォールよりボトムステイといった動きの少ない釣りで結果が出やすいです。

寒い冬にする釣りとしては辛いことが多く、筆者は「冬は忍耐を強いられる修行の季節」として認識しています。

四季を通じて安定した釣果を得るためには

アジング用のワーム

アジの狙い方は、大きく二つに分けられます。

表層から中層を回遊するアジを狙う釣り方と、居着きになったアジを狙う釣り方です。

四季を通じて安定した釣果を得るためには、回遊と居着き双方の釣り方を身につけておくと良いでしょう。

回遊型の狙い方

回遊型を狙ったアジング

前者は、どのレンジを群れが通るかの予測や、そのレンジを長く通して見つけられるようにする。

またルアーも目立つものを使用し、魚の気を引くようにしてチャンスを増やしていくタイミンと確率の釣り。

フォールスピードを変えたり、立ち位置などに注意して広範囲を狙うなどすると高釣果を狙えます。

居着き型の狙い方

居着き型を狙ったアジング

後者の釣りは、居着きの群れが、何を食べていて、どのレンジを意識しているかを読み解き、そこにルアーを通すといった推理の釣り。

居着きの傾向が強くなるとアジは上から落ちてくるものよりも、潮の流れに流されてくるものを最低限の労力で捕食するようになります。

ボトム周りを丹念に狙ったり、ドリフトなどを利用し、横方向へのアクションを意識すると良いでしょう。

バチコンの釣果写真

ボートアジング で行われるバチコン(バーチカルコンタクト)釣法なども、横方向への反応が強くなったアジに効果的な釣法として有名です。

春夏秋冬の傾向に当てはめよう

季節のアジの行動パターンとアジの回遊度と居着き具合を考慮して使い分けましょう。

例えば、回遊アジの多い夏ならフォールの釣り、両者が混在する秋なら両方の釣りを使い分ける。そして、居着きメインの冬や産卵期の春ならドリフトやボトム狙いなどといったような釣り方をアジャストしていくのが一般的です。

しかし、一括りに季節といっても竹を割ったようには分けられないことのほうが多いのも事実。釣りの上手いアングラーとは得てして、季節の変化といった微妙な変化に敏感な人なのかもしれませんね。

アジの豆知識〜アジ豆〜

完全な居着き型のアジの金アジ

最後に余談ではありますが、豆知識を少々……。>

実は、居着きのアジの中でも、一年を通して餌が豊富な場所で過ごす“完全な居着き型のアジ”もいます。

ほぼ全くといって良いほど回遊をしなくなり、丸々と太った身の厚いアジは「金アジ」などと呼ばれ、市場では高値にて取引されます。

関アジや関サバなどが全国的に有名なブランドアジですが、身近な東京湾では、本牧や金谷の金アジがブランドアジとして有名です。

筆者の紹介

木村 壮大

キムソウの愛称で親しまれる東京湾を中心とした横浜・横須賀エリアで活動するマルチアングラー。

釣果やサイズより、何故釣れたのかといった知識欲を満たすことを原動力に釣りをするスタイルには定評があり、その経験を活かし様々なメーカーとの製品開発などにも携わっている。

誰も呼ぶことはないが『孤高のマイノリスト』を自称している(笑)。

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Source: TSURI HACK




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